うなぎのプロも思わず共感!
あの漫画主人公の「深すぎるうなぎ愛」って?

皆さん、こんにちは!うなぎ専門店の小倉です。
突然ですが、皆さん、うなぎが出てくる漫画って読んだことありますか? 実は私、ある漫画に登場する主人公の「うなぎ愛」に、もう、深く深く共感してしまったんです!
その漫画の主人公は、藤岡椒太郎(ふじおか しょうたろう)さん。
呉服屋さんの御曹司らしいんですが、何よりも筋金入りの「うなぎ愛好家」なんです。
物語では、彼が様々なうなぎ料理を楽しんだり、うなぎに関する色々な知識や文化を紹介したりするんですが、これがもう、うなぎに携わる私から見ても「そうそう!」って膝を打つことばかりで。
今回は、そんな漫画の主人公、椒太郎さんの「深すぎるうなぎ愛」と、
そのユニークな「食べるこだわり」について、うなぎのプロの目線で語らせてください!
【わかる!】椒太郎の「うなぎに吸い寄せられる」感覚、あれって本能です!

まず、この漫画で描かれる椒太郎さんのうなぎへのアプローチに、
ものすごく共感するポイントがあるんです。
それは、彼がうなぎ屋さんの前を通ると、
蒲焼きの香ばしい匂いに吸い寄せられるように、フラフラ〜っとお店に入ってしまうシーン。
あれって、本当に「本能」なんですよ!(笑)
あの、タレが焦げる香ばしい匂いって、人の五感に直接訴えかける、
抗いがたい魅力があるんです。
私たちうなぎ屋は、毎日その匂いの中で仕事をしているわけですが、
それでも「あぁ、美味しそうだな」って思うんですから、
道行く人が引き寄せられるのは当然だと思います。
椒太郎さんのあの描写は、「うなぎ愛好家」のピュアな気持ちを本当によく表してるな、と感じます。
漫画では、椒太郎さんが訪れるお店ごとに、うなぎの調理法や歴史、
文化といった豆知識が紹介されるのも魅力的ですよね。
単に美味しそうに食べるだけでなく、うなぎという食材の背景にある奥深さも伝わってくるんです。
【プロも唸る?】椒太郎流「食べるこだわり」の奥深さ
椒太郎さんのうなぎ愛が特に面白いのは、単に「美味しい」と言うだけでなく、その「食べ方」や「食べる時間」に対する独特のこだわりが描かれている点です。
- 「迷いなく一気に食べる」潔さ: 美味しいうなぎに出会った時、迷わず一気に、味わいを逃すまいと集中して口に運ぶ。これ、プロから見ると「このうなぎの、この瞬間の美味しさを逃したくない!」という、うなぎへのリスペクトと、その味への確信の表れのように感じます。もちろん、ゆっくり味わうのも良いですが、最高の一切れを最高のうちに、という椒太郎さんのあのスタイル、なんだか潔くて好きですね。
- 「待つ楽しみ」を知っている粋さ: うなぎ、特に注文を受けてから捌き、串打ちし、炭火でじっくり焼き上げるような本格的なうな重は、それなりに時間がかかります。でも、椒太郎さんはその「待つ時間」も楽しんでいる。炭火でうなぎが焼ける音、香ばしい匂い、タレの甘い香り…これらはまさに、これから始まる美味しさへの期待感を高める大切なプロセスです。この「待ち時間も美味しさの一部」と知っているのは、まさにうなぎを愛する「通」ならではの感覚だと思います。私たち作り手としても、待っていただく時間も含めて、お店の空間や香り、音も楽しんでもらえたら嬉しいですね。
- 「余韻を楽しむ」という究極の満たされ方: そして、私が最も共感し、「これは深い!」と思ったのが、食べ終わった後の「余韻」まで含めてうなぎを味わっている描写です。単にお腹が満たされるだけでなく、口の中に残る旨み、体中にじんわりと広がる元気、そしてその日の特別な食事の記憶…そういった「余韻」に浸ることで、心まで満たされる。これは、まさに私たちがうなぎを通じてお客様に感じていただきたい「豊かさ」そのものです。一杯のうなぎがくれるのは、単なるエネルギー補給以上の、「明日も頑張ろう!」と思えるような、心と体の深い充足感なんだ、ということを、椒太郎さんの姿が教えてくれます。
この漫画から見えてくる、うなぎは「文化」であり「風情」であること
この漫画は、主人公の椒太郎さんを通して、うなぎという食材が単なる食べ物ではなく、
長い歴史に培われた「文化」であり、その全てを味わうことが「風情」であるということを、
とても魅力的に描いていると感じます。
関東風の蒸し焼きの技術が紹介されたりするのも、
プロとしては「おお、細かいところも描いてるな」と思いますし、
椒太郎さんの食べる作法やこだわりは、それぞれのお店やうなぎへのリスペクトにも見えます。
私たちうなぎに携わる人間も、お客様にただ美味しいだけでなく、
うなぎが持つ物語や、そこに至るまでの技術、
そして食べた後の「元気」や「余韻」まで含めて、トータルな体験価値として
お届けしたいと常に考えています。
この漫画のように、うなぎの奥深さ、食べる楽しみ方、
そして食べ終わった後の満たされ感が描かれているのは、
うなぎという素晴らしい存在の魅力を広める上でも、すごく意義があることだなと感じています。
プロとして、こういう作品が出てくるのは本当に嬉しいですね。
まとめ:一杯のうなぎは、愛とこだわりの結晶
今回、漫画の主人公・藤岡椒太郎さんのうなぎ愛と食べるこだわりについて
お話しさせていただきました。
蒲焼きの香りに引き寄せられる感覚、待つ楽しみ、
一気に食べる潔さ、そして余韻まで味わう満たされ方。
彼の姿は、うなぎという食材が持つ深い魅力と、
それを心から楽しむことの時間を楽しんでもらえたら嬉しいです(^^)
うなぎは、作る側も、食べる側も、深い愛情とこだわりを持って向き合うからこそ、
最高の体験が生まれる。
椒太郎さんの姿を見て、私自身も、お客様に
「あぁ、美味しかった!」「元気が出た!」「また明日から頑張ろう!」と
感じていただけるような、そんな一杯、そしてそんな体験をお届けし続けたい、
という思いを新たにしました。
皆さんも、もしうなぎを食べる機会があれば、
椒太郎さんのように、一口一口を大切に、
そして食べた後の「余韻」まで、ぜひ楽しんでみてくださいね。
そして、もしこの漫画を読んだら、ぜひ主人公のうなぎ愛にも注目してみてください!
それでは〜