夏の風物詩「土用の丑の日」といえば、やっぱりうなぎ!
でも最近は価格の高騰もあって「うーん、今年はどうしようかな…」と、悩む声もちらほら聞こえてきます。
でも実は――。
昔の人たちは、「う」のつく食べ物を食べて暑気払いをしていたってご存じですか?
うどん、梅干し、瓜、牛肉など、うなぎ以外にも「丑の日」にぴったりな食材はたくさんあるんです。
私たち小松園では、庭づくりのように「古き良き文化を大切にしながら、今の暮らしに寄り添った提案」を大切にしています。
今回はそんな視点から、うなぎ以外でも満足できる“夏のごちそう”と、意外と知られていない「丑の日の豆知識」をお届けします!
食卓に笑顔が咲く、スタミナ満点のアイデア。
「うなぎを食べる以外の丑の日」も、ぜひ楽しんでみてくださいね。
1. 「う」のつく食べ物で夏バテ対策!財布にも体にもやさしい 丑の日おすすめ食材5選
うなぎの価格がぐんと上がる中、「今年は見送ろうかな…」というご家庭も増えています。
でも、土用の丑の日って、本来は「う」のつくものを食べて夏を元気に乗り切る日だったんです。
ここでは、うなぎに負けない満足感と栄養を持つ、厳選5食材をご紹介します。
✅ 第1位:うどん
つるっと食べやすく、アレンジも自由自在!
冷やしうどんに夏野菜を添えたり、ピリ辛の肉みそうどんにしたり。
食欲が落ちがちな季節でも、スルスル食べられて、しっかりエネルギー補給ができます。
✅ 第2位:梅干し
古くから「医者いらず」と言われてきた、夏の定番。
疲労回復、食中毒予防、食欲増進など、いいことずくめ。
おにぎりや冷たいお茶漬けにすれば、体にスッと染みわたる美味しさです。
✅ 第3位:牛肉
「丑」の日にちなんで「牛肉」も立派なごちそう。
丼ものや炒め物にすれば、ボリュームも満点で家族みんなが大満足。
手頃な部位でも十分にスタミナ料理になりますよ。
✅ 第4位:瓜(うり)類
きゅうり、冬瓜、すいかなど、「瓜」の仲間は体の熱をとる作用があります。
例えば冬瓜をそぼろあんかけにすると、冷房で冷えたお腹にもやさしい一品に。
✅ 第5位:馬肉(うま)
「うま」の字で始まる馬肉は、高タンパク低脂肪で、実は夏向きの食材。
お刺身風の“馬刺し”だけでなく、炒め物や煮込みでも美味しく楽しめます。
これらの「う」のつく食材は、どれも手軽に取り入れやすく、栄養バランスも優秀。
伝統を大切にしながら、今の家計や健康にフィットする「丑の日の楽しみ方」、今年は試してみませんか?
2. 実は「うなぎじゃなくてもいい」!? 丑の日の由来をひもとく
「土用の丑の日=うなぎの日」と思われがちですが、
もともとは“うなぎを食べなさい”という決まりがあったわけではありません。
■「土用の丑の日」って何?
「土用」は、立春・立夏・立秋・立冬の前、約18日間ずつある“季節の変わり目”のこと。
そのうち、干支(えと)で「丑(うし)」に当たる日を「土用の丑の日」と呼びます。
つまり、年に何度もあるのが「土用の丑の日」なんです。
■うなぎと丑の日、どうして結びついたの?
諸説ありますが、有名なのが江戸時代の発明家・平賀源内の話。
「夏はうなぎが売れない…」と困っていた知人のうなぎ屋さんに、「“丑の日にはうなぎを食べよう”と書いた貼り紙を出してみたら?」とアドバイスしたところ、
これが大当たり!――以後、丑の日=うなぎが定着していったそうです。
つまり、もともとは販促キャンペーンだったとも言えるわけですね(笑)
■昔の人が食べていたのは「う」のつく薬膳食
うなぎはもちろん栄養価が高いですが、当時の人々が意識していたのは「う」のつく食材による暑気払い。
体を冷やしたり、気を補ったりする民間の知恵として、“旬のものを美味しくいただく”という暮らしの知恵が息づいていたのです。
現代の私たちも、その知恵を活かして「自分の体調や家族の好みに合った食べ方」を選ぶのがいちばん。
うなぎが好きな方も、他の選択肢で楽しみたい方も、どちらも大切な“夏の過ごし方”だと感じます。
3. スタミナ満点!「うなぎじゃないけど、元気になる」簡単レシピ3選
「うのつく食材って、実際どうやって調理すればいいの?」
そんな声にお応えして、手間いらず・ボリュームしっかりなレシピを3つご紹介します!
🍜 梅と豚しゃぶの冷やしうどん
【材料】うどん、豚しゃぶ肉、大葉、梅干し、めんつゆ
【作り方】
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うどんをゆでて冷水でしめる
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豚しゃぶ肉をゆでて冷やす
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梅干しをたたいて、めんつゆと混ぜる
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すべてを器に盛り、大葉を添える
👉 酸味とコクでさっぱり食べられて、疲労回復にぴったり!
🍖 牛こまの甘辛スタミナ丼
【材料】牛こま切れ肉、玉ねぎ、しょうゆ、みりん、にんにく、ごはん
【作り方】
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玉ねぎと牛肉を炒め、しょうゆ・みりん・にんにくで味つけ
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ごはんの上にどんと盛るだけ
👉 手軽なのにボリューム満点。夏の昼ごはんに大人気!
🍲 冬瓜と鶏そぼろのとろみ煮
【材料】冬瓜、鶏ひき肉、しょうが、だし、しょうゆ、片栗粉
【作り方】
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冬瓜を下ゆでし、だしと鶏そぼろで煮る
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味を整えて、水溶き片栗粉でとろみをつける
👉 優しい味わいで、冷房疲れの体にも染み渡ります。
気負わず、食べたいものを、楽しく美味しく。
それがきっと、いちばんの「夏バテ予防」です。
✅ オススメ:やっぱりうなぎが食べたいあなたへ!
「それでもやっぱり、丑の日にはうなぎを食べたい…!」
そんなあなたに、十一代目うなぎ佐市右衛門のおすすめの幻のうなぎなどご自宅で簡単に楽しめるうなぎをご紹介しております。
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