夏になると目にする機会が増える「うなぎ」ですが、年に数回しか食べないというお声もよくいただきます。実はうなぎは栄養面でも歴史的にも、たいへん興味深い食材です。
この記事では、うなぎに含まれる栄養素を文部科学省の食品成分表をもとに整理し、なぜ夏に食べる習慣が根づいたのか、そしてご家族への贈り物としてどう選ぶかを順にお伝えします。
古河市の老舗「うなぎ昇り小松園」が、創業から半世紀以上うなぎ一筋で歩んできた立場から、できるだけ正確で実用的な情報をお届けします。
うなぎに含まれる栄養素 ── 食品成分表が示す事実
うなぎの栄養については、文部科学省が公表している日本食品標準成分表(食品成分データベース)に詳細が掲載されています。蒲焼き100gあたりのおもな成分を整理すると、次のとおりです。
- たんぱく質:約23g ── 牛もも肉とほぼ同等
- ビタミンA:約1,500μg ── 日本人の推奨量を上回る量
- ビタミンB1・B2 ── 糖質や脂質の代謝に関わる栄養素
- ビタミンD ── 魚類のなかでも豊富
- ビタミンE ── 油溶性のビタミン
- EPA・DHA ── 青魚と同じく不飽和脂肪酸を含みます
- カルシウム・鉄 ── ミネラルもバランスよく
ビタミン類は脂溶性(A・D・E)と水溶性(B群)の両方を含み、ミネラルもまんべんなく含むため、栄養バランスの面から「滋養のある食材」として古くから親しまれてきました。
うなぎを選ぶときの3つのチェックポイント
栄養価を活かすには、まず質のよいうなぎを選ぶことが大切です。買う前に確認したい3つのポイントを挙げます。
- 産地と養殖元が明記されているか ── 「国産」表記だけでは育った環境までわかりません
- 焼き方の説明があるか ── 備長炭/手焼き/蒸しの工程など
- タレの原材料表示 ── 化学調味料や着色料の有無
「夏に食べる」習慣の意味 ── 日本人とうなぎの関係
「土用の丑の日にうなぎ」という習慣は、江戸時代後期に広まったと言われています。蘭学者の平賀源内が、夏に売れ行きが落ちるうなぎ屋に「本日丑の日」と書いた看板を提案したのが起源とされる説が有名です。
とはいえ、夏にうなぎを食べる風習自体はもっと古く、奈良時代の歌人・大伴家持が万葉集に「夏痩せにはうなぎがよい」という意味の歌を詠んでいます。1,200年以上前から、日本人にとってうなぎは夏の特別な食べ物だったのです。
なぜ夏なのか ── 旬は実は冬
意外に思われるかもしれませんが、天然うなぎの旬は冬です。冬眠に備えて脂をたっぷりと蓄えるためです。
では、なぜ夏に食べる文化が定着したのか。理由はいくつかありますが、夏に食欲が落ちやすい時期に、たんぱく質やビタミンをしっかり含むうなぎが理にかなっていた、というのが有力な説です。先人たちは栄養成分こそ知らなかったものの、「夏に食べると元気が出る」という経験則から、習慣として定着させたのです。
現代では「年中楽しめる食材」に
養殖技術の発達により、現代では年間を通じて安定した品質のうなぎが手に入るようになりました。むしろ夏場は需要が集中するため価格が上がる傾向にあり、秋から冬にかけてゆっくり味わうのを好む方も増えています。
家族に贈る一品としてのうなぎ ── お客様の声から
うちのうなぎを買ってくださるお客様の多くは、ご自身で召し上がるよりもむしろ「ご両親への贈り物」「遠方の親戚への手土産」として選ばれる方が目立ちます。
楽天市場でいただいたレビューから、いくつかご紹介します。
「実家に定期的に購入させていただいてます。両親はこちらのうなぎが本当に大好きで毎回大変喜んでくれます。柔らかく、タレもとても美味しいです。もう90歳を超えていますので、100gの家庭用はぴったりサイズの親孝行です。」
―― 楽天市場レビューより(2026年1月)
「遠方の親戚に美味しい鰻を食べてもらいたくて、探しました。『こんなに立派で美味しい鰻は今まで食べたことない』ととても喜んでもらました。その言葉を聞いて自分用にも買ってみようかと思いました。」
―― 楽天市場レビューより(2026年1月)
うなぎは「特別な日に食べるもの」というイメージが強く、贈った相手に「大切にしてもらえている」気持ちが伝わりやすい食べ物です。お祝いや内祝い、ご両親への日頃の感謝など、節目の贈答に選ばれる理由がここにあります。
家族に贈るときのチェックリスト
ご家族・ご親戚に贈る際に、確認しておくと安心な5項目です。
- ☐ 受け取り日時の指定はできるか(ご不在時の再配達リスク)
- ☐ 冷凍/冷蔵の確認(解凍方法と賞味期限が異なる)
- ☐ のし・メッセージカードの可否(贈答シーンに合わせて)
- ☐ サイズ感は適切か(ご高齢の方には小ぶりが食べやすい)
- ☐ 調理方法の説明書は同梱されるか(慣れない方も安心)
店主から一言
うなぎは「効きそうな食べ物」というイメージが先行しがちですが、当店としては、栄養素うんぬんよりも「特別な一品をご家族で囲む時間」のほうが、うなぎの本当の価値だと思っています。
古河の地で半世紀以上、宴会や法事のうなぎを焼き続けてきましたが、お客様の笑顔がいちばんのご褒美です。
うなぎ昇り小松園 二代目 小倉清暢
次回のお話
次の記事では、「うなぎを家でいちばん美味しく温めなおす方法」をお届けします。市販のレンジ温めだけでは、せっかくのうなぎも本来の味が引き出せません。プロが家庭のキッチンで実演する「3分間の手間」で、お店の味に近づけるコツをお伝えする予定です。
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小松園のうなぎ蒲焼を、ご家族で
創業53年、半世紀以上継ぎ足しの秘伝のタレで仕上げる備長炭手焼きうなぎ。
年間生産数に限りがあるため、ご注文はお早めにご検討ください。





